中小企業診断士 自動採点問題集

中小企業診断士 練習問題【11】 -企業経営理論-
PPMは市場成長率と相対的市場占有率という限定された評価基準で自社製品・事業の位置づけを判断するため、市場要因や内部要因が無視されているといった問題点が指摘されるようになる。これらの問題点を克服するため、GE(ゼネラル・エレクトリック)社は、ビジネススクリーンという新たなポートフォリオを開発した。このビジネススクリーンについて述べた次の文章のうち、誤りであるものを1つ選べ。
1. 4象限のPPMではセルが4つしかなく、単一の評価基準を用いていたが、ビジネススクリーンではセルならびに指標を増やし、より総合的な事業評価が可能となった。
2. ビジネススクリーンでは、縦軸に「自社の強み」横軸に「産業の魅力度」を用い、それぞれ3段階で評価され、9つのセルの中に事業が分類される。
3. 「自社の強み」を評価する要因としては、自社の販売力や技術力、収益力や競争力、取扱商品のライフサイクルなどが挙げられる。
4. 「産業の魅力度」を評価する要因としては、市場規模と成長率を始め、収益性や競争状態、公害や労働安全性といった環境条件などが挙げられる。
(10点)
マイケル・ポーターの考えにもとづく「競争市場の規定要因」について述べ た次の文章のうち、誤っているものを1つ選べ。
1. 顧客は、企業に価格の低下、品質やサービスの向上などを要求したり、競合企業と天秤にかけたりするため、買い手の交渉力は、企業の業績に影響を与える。
2. 自社を巡る競争市場において、競合企業の数や業界全体の成長性などの要因からなるポジション争いの激しさは、企業業績に大きな影響を及ぼす。
3. 新規参入企業は、既存企業の売り上げやマーケットシェアに影響を与える可能性がある。このため業界の参入障壁が低く、新規参入の脅威が大きいほど激しい競争状態となる。
4. 競争市場の規定要因は、既存企業間の競争の強さ、新規参入の脅威、買い手の交渉力、供給業者の交渉力、新製品の圧力の強さ、の5つである。
(10点)
競争優位の源泉を分析する際の基礎概念として、マイケル・ポーターは1985年に発表した『競争優位の戦時』の中で、価値連鎖(バリュー・チェーン)というフレームワークを示している。この価値連鎖について述べた次の文章のうち、誤りであるものを1つ選べ。
1. 価値連鎖とは、企業が製品やサービスを提供する業務活動の中の、どの部分に付加価値がつけられているのかを分析する手法である。
2. 企業が市場の中で競争優位を築くための主活動は、購買物流、製造、出荷物流、販売・マーケテイング、新商品開発の5つである。
3. 企業が市場の中で競争優位を築くための支援活動は、インフラストラクチャーの全般管理、人事・労務管理、技術開発、調達活動の4つである。
4. 価値連鎖は、1つの製品が顧客の手に届くまでの一連の業務活動の付加価値を詳細に分析していくもので、競争戦略策定の際の内部環境分析に役立つ。
(10点)
マイケル・ポーターが示した競争優位を獲得するための基本戦略について述べた次の文章のうち、誤りであるものを1つ選べ。
1. ポーターが示した3つの基本戦略を規定する基本軸は、コスト上の優位性と、産業全般か特定市場かという戦略上の標的である。
2. 市場を細分化し、特定の顧客層・特定の製品・特定の地域などに経営資源を集中することにより、競争優位性を獲得する戦略が焦点戦略である。
3. 規模の経済性と経験効果からコスト削減を追求し、競争企業よりも低コストを実現する戦略がコストリーダーシップ戦略であり、一般的に市場占有率を志向する。
4. デザインやサービスなど、顧客から特異と認められる価値を創造して、競争優位性を獲得する戦略が差別化戦略である。
(10点)
一般的に各業界には、類似した戦略を採る企業群(戦時グループ)が存在する一方で、新たな企業が参入することを思いとどまらせるさまざまな障壁が存在する。これらに関連する次の文章のうち、誤りであるものを1つ選べ。
1. 戦略グループの概念を初めて提唱したハントは、「垂直統合の程度」と「製品ラインの広さ」から、全国ブランド・メーカー、専門品メーカー、プライベート・ラベルの生産者、プライベート・ラベルの販売者という4つの戦略グループを認識した。
2. 単一セグメント集中型戦略の企業がフルライン化する場合など、ある戦略グループが別の戦略グループに地位を変更する際の参入障壁を移動障壁という。高い移動障壁により保護された戦略グループは、高い収益率を維持できることが多い。
3. 参入障壁の例としては、高度に優れた製品、大きな初期投資、規模に関係しないコスト面での不利、流通経路へのアクセス、政府の政策などが挙げられるが、近年は、情報インフラを業界の重要な参入障壁として認識する企業が増えている。
4. 移動障壁の例としては、経済的障壁(巨額投資による戦略転換の困難さ)、組織的障壁(企業の組織構造による戦略転換の困難さ)、イメージ障壁(製品や企業のイメージによる戦略転換の困難さ)などが挙げられる。
(10点)
企業の戦時は競争地位別にも類型化することができ、その代表的な分類として、リーダー、チャレンジャー、ニッチャー、フォロワーを挙げることができる。これらの類型を説明した次の文章のうち、誤りであるものを1つ選べ。
1. リーダーは、一般的に業界最大の市場シェアを持ち、全方位型の市場対応という基本方針にもとづいて市場全体をフルカバーする。また、競争企業を常に監視し、競争企業が生み出した新製品には迅速に模倣することで対抗する。
2. チヤレンジャーは、経営資源の質においてはリーダーに匹敵するものを潜在的に有するが、量においてはリーダーに及ばない。リーダー企業と徹底した差別化を図ることを基本方針とするため、市場ターゲットに関してはセミフルカバレージとなる。
3. ニッチャーの基本方針は、限定的とはいえ質の高い経営資源を得意分野に集中させることである。よって、対象とする市場ターゲットもリーダーが本気で競争を挑まないような特定の市場セグメントとなる。
4. フォロワーは、経営資源の質も量も劣っているため、リーダーの開発する製品・サービスを模倣することでコストを軽減する。対象とする市場ターゲットは、低価格を求める経済性セグメントということになる。
(10点)
企業が国際戦鴫を展開する場合、さまざまなリスクが伴うため、その展開方法も、リスクの低い順に進化させることが常道となっている。国際戦略の展開方法について述べた次の文章のうち、誤りであるものを1つ選べ。
1. 一般的に国際戦略の初期段階では、海外製品を輸入したり、国内製晶を輸出したりする方法が採用される。輸出には現地国での生産設備建設のコストやリスクはないが、一方で、輸送費や関税障壁といった問題が存在する。
2. 海外直接投資は、工場などの生産拠点や販売拠点を海外に設ける方法であるが、コストやリスクが高いため、市場が有望で規制が少ない場合に有効である。また、海外進出に当たっては、管理者に現地従業員を積極的に登用する必要がある。
3. ジョイント・ベンチャーは、海外企業と国内企業が共同出資して、現地で新たな合弁企業を設立する方法である。自社の持つ経営資源だけでは現地での事業展開が不十分である場合や、進出国に法的な制限がある場合などに設立される。
4. 国際戦略は通常、リスクの低い順に展開される。よって具体的方法としては、輸出・輸入に始まり、次に委託生産、そしてライセンシング、ジョイント・ベンチャー、100%子会社化という順での展開が一般例として挙げられる。
(10点)
近年、経営を効率化するための新しいマネジメント手法が数多く開発されており、これらをいち早く導入・定着化させることが企業の競争力を左右する重要な要因となってきている。さまざまなマネジメント手法について述べた次の文章のうち、誤りであるものを1つ選べ。
1. 業務を遂行する個々の活動単位のコストを正確にきめ細かく把握し、これを業界の平均値や社内の他の部門の数字と比べ、経費が高く非効率な部門の効率化を全社的に進めていくマネジメント手法を「ABCマネジメント」という。
2. 統計を用いて科学的に品質管理を行い、不良品を限りなくゼロに近づけ、事業活動における誤りや故障といった欠陥率を0.00034%に抑えることを目標とする品質改善活動を「シックス・シグマ(6σ)」という。
3. 業界内の企業の業務プロセスを分析し、事実上の業界標準を割り出すことにより、1人当たりの売上高などの具体的数値(ベンチマーク)を設定して、その数値を上まわるように業務改善を進めることを「ベンチマーキング」という。
4. 顧客(マーケット)、財務(株主)、ビジネス・プロセス、組織学習の4つの視点から、企業戦略を客観的に評価し管理していこうとするマネジメント手法を「バランスト・スコアカード」という。
(10点)
さまざまなマネジメント手法について述べた次の文章のうち、誤りであるものを1つ選べ。
1. BPRは、品質・サービス・スピード・コストなどの劇的な改善を目的として、自社のビジネス・プロセスを根本から考え直し、抜本的にそれをデザインし直すことであり、事業分野のリストラクチャリングを実施することともいえる。
2. SCMとは、情報技術を利用して、供給業者から消費者に至るまでの全体のモノの動きに関わるプロセスを効率化し、企業間の境界線を取り外して、モノの流れをスムーズにするようにロジスティクスのフロー全体を管理することである。
3. TQM(総合品質管理)は、品質管理を生産現場や検査部門のみに委ねるのではなく、営業部門や管理部門などを含め、供給先以外の全社を挙げて「品質を作り込む」という考え方に立った運動である。
4. ジャスト・イン・タイム(JIT)生産方式は、「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」供給するという思想の生産管理システムで、在庫を圧縮し、短納期、多品種少量生産、コストダウンの実現を目指すものである。
(10点)
コンティンジェンシー理論に関する組み合わせのうち、誤りであるものを1つ選べ。
1. バーンズ&ストーカー:「機械的組織」-明確な責任・権限の階層化
2. ウッドワード:「技術が組織構造を規定する」一分化と統合
3. マイルズ&スノー:「戦略選択的アプローチ」-防衛型、探索型、分析型、受身型
4. ガルブレイス:「情報処理システム」-機械的モデル・情報処理負荷の削減戦略・情報処理能力の拡充戦略
(10点)